三浦のぶひろ 三浦のぶひろ 神奈川選挙区
ホーム / 議事録 / 令和6年4月12日 第213回国会 参議院 政府開発援助等及び沖縄・北方問題に関する特別委員会 第4号

令和6年4月12日 第213回国会 参議院 政府開発援助等及び沖縄・北方問題に関する特別委員会 第4号

バングラデシュへのODA支援の重要性

三浦 信祐

公明党の三浦信祐でございます。
ODA調査派遣第一班メンバーとしてバングラデシュを訪問をさせていただきましたことに、関係各位、各所の皆様に心から感謝を申し上げたいと思います。また、中西団長とともに、ほかの委員の皆さんとともに無事故で帰らせていただいたことにも感謝を申し上げたいと思います。
ODAの派遣としてバングラデシュは初めてでありましたので、今回の自由討論ではバングラデシュだけに絞って質問をさせていただきたいというふうに思います。
バングラデシュの発展、人口増加に伴う熱気あふれるダッカにて経済成長の可能性を感じることができました。一方で、まだまだインフラ整備、社会基盤、教育、社会制度など、ソフト、ハード両面の支援をし続ける必要性があることも目の当たりにしてまいりました。
地政学的にバランスを取る外交姿勢の中で、日本への信頼と期待を感じることもできました。日本が今後も、経済、技術、人材育成、安全保障と多岐にわたる支援が、バングラデシュの発展はもとより、地域の安定性、FOIPの具現化には欠かせないと考えております。
日本とバングラデシュとの関係をより強固にすべきであり、具体的な取組を推進を期待したいというふうに思いますけれども、まず外務副大臣に質問させていただきながら、団長とともに行かせていただいたので、団長の思いもここで聞かせていただければと思います。

副大臣(辻清人君)

ありがとうございます。
三浦委員が御訪問されたバングラデシュは、我が国にとって極めて重要な国であり、伝統的な親日国でありまして、一九七二年の国交樹立以来、日本とは緊密な友好関係を維持しています。
同国は、御案内のとおり、穏健なイスラムの民主主義国として南西アジア地域の平和と安定に重要な役割を果たしており、近年高い経済成長を遂げていて、本当に先進国の仲間入りをするんだという強い気概を感じられたと思いますが、日本企業の進出も拡大しつつありまして、一方で、まだ人口の約二割が貧困状態にある開発途上の国でございまして、そういった脆弱なガバナンスや、電力、運輸等の基礎インフラがまだ未整備で、また、サイクロンや洪水等の自然災害にも脆弱との課題を抱えておりまして、これらが同国の経済社会開発を阻む要因となっていまして、今後の支援のポイントになってくるかと思います。

中西祐介君

ありがとうございます。
個人的には十数年ぶりに今回バングラデシュをお邪魔したんですが、もう町を歩いても、ダッカで男性が腰巻をしていた頃から打って変わって、ジーパンをはき、格好いい洋服に身を包んでいる若者の姿が目立ったのが印象的でありましたが、まさに今バングラデシュは、ハシナ政権下、安定した政治情勢がもたらされておりまして、現政権下で二〇〇九年以降、GDPの成長率は六・五%、直近でも、コロナの中でも三%を超えるような経済成長を遂げておりまして、二〇四〇年代には先進国入りを目指すと、そういう意欲的な国であります。
一方で、様々な課題も当然あります。教育の問題、あるいは産業投資、海外からもどんどん今受け入れている状況にありますし、国のガバナンス強化や貧困撲滅、保健、防災、気候変動など様々なテーマがあります。
全方位外交をやっているこのバングラデシュでありますので、日本が信頼で、きずなとしてつながっている、そこの相手国からの日本へ対する信頼も非常に深いものがあると思いますので、我が国も大事にすべき国の一つだというふうに考えます。

三浦 信祐

具体のことについて触れたいと思います。
発展する首都ダッカの国際空港にて、JICA支援による第三ターミナルの建設現場を視察をさせていただきました。大変暑い中、我が国のコンサルティングを主として、コントラクターとして本邦企業並びに韓国企業とジョイントベンチャーを組んで世界に冠たる国際空港ターミナル建設に汗を流してくださっていたということに改めて敬意を表したいというふうに思います。
第一期から第三期まで円借款、これを供与していることによって、バングラデシュの発展への寄与度が極めて大きいと感じました。一方で、首都空港の建設事業に携わることができるという機会は、我が国にとってめったにないことでもあります。そういう面では、事業者、建設に従事されている方にとっては極めて重要な知見を得るという機会になっていると私は確信をしております。
その上で、これまで、このような大型プロジェクトでは、各国支援としてハード面、今回でいえばターミナル建設、これが主体でありました。しかし、今回は、優先的にハズラット・シャージャラール国際空港の運営、維持管理に日本企業が参加する予定であること、また、空港運営人材に対する技術移転への期待もバングラデシュからなされているということが、派遣の後の二〇二三年十月七日の土曜日、現地の第三ターミナルで挙行されたソフトオープン式典におけるハシナ首相からの御発言でもありました。
空港運営は世界が競い合ってノウハウを積み上げている中で、我が国への期待が寄せられている機会を必ず逃してはいけません。これはもう本当に進めていかなければいけないことだと思います。そういう面では、外務省を先頭に、今政府内でも協力をしていただき、国交省とも結束して取り組んでいただくとともに、JICAとしても最後まで支援して、実現を図るべきだと考えております。
是非、JICAの理事長にこの辺の思い、そしてこれからの取組、また、石月局長にもこれからの決意について述べていただきたいと思います。

参考人(田中明彦君)

ハズラット・シャージャラール国際空港について御視察いただきまして、誠にありがとうございました。
JICA側の行っておりますインフラ開発、国際空港、それから地下鉄事業とか、そういうのもいっぱいあるんですけれども、このときの、私は、日本の特色は、単にハードウエアを造るというのではなくて、それをどうやって効果的にその人々のためになるように運営していくかという、その辺りの技術移転も含めて進めていくのが大事なことだと思っております。
今回は御視察いただけませんでしたけれども、例えばインドのニューデリーにあるデリーメトロという地下鉄網、今世界最大級の地下鉄網になっておりますけれども、これも、その地下鉄をどうやって運営していくのかと。駅で人々にどうやって並んでもらうのか、それから女性専用車両を付けるのかというようなことも、観点も含めてやってきておるわけですけれども、今回のこのハズラット・シャージャラール国際空港についても、日バングラデシュ・ジョイントPPPプラットフォームの枠組みというものも通じて日本企業に優先交渉権を得るということになっておりますので、是非、この枠組みを使って、この空港運営に強みのある本邦の企業がこの運営に携わっていただけると有り難いというふうに思っておるところであります。

政府参考人(石月英雄君)

ありがとうございます。
今御指摘のいただきました空港運営のところでございますが、先ほど田中理事長の方からもございましたとおり、日本のODAの強みは、いろいろなハードとソフトを組み合わせてやっていく、いろいろなメニューを組み合わせることができるというところではないかというふうに考えてございます。
まさにこのダッカ国際空港第三ターミナルの運営につきましては国交省さんも関わっておりますし、そういった形でPPPを組み合わせて、ODAの世界では円借でサポートをすると。こういう形で、多様なアクターが参画する形で、様々なメニューを組み合わせて支援をしていく。
これ、我々が昨年の開発協力大綱の改定の中で出してきた新しいメニューで、オファー型協力というのを提案、やり始めておるんですけれども、まさにそういったものを組み合わせて、いろいろなそのアクター、いろいろなメニュー、そういったものを組み合わせてやっていくのが日本のODAの強みではないかと考えておりますので、引き続き、このような展開を目指しながら、いろいろなところでODAの強化について考えていきたいと思っております。

三浦 信祐

最後に質問をさせていただきたいと思います。バングラデシュの経済特区について質問させていただきたいと思います。
バングラデシュ経済特区、BSEZを視察もさせていただきました。二〇二六年のLDC卒業予定ということを目指し、そして二〇四一年までに先進国入りを目指すという中で、基幹産業である縫製業、輸出の八割を占めているということから、持続可能な経済成長への実現、強靱な社会形成が求められていると伺ってきました。
はるかな広大な土地に我が国の商社マンが降り立って、そしてゼロから開発をされた。そして、洪水対策の土地のかさ上げ、安定的な電源確保、上下水道の整備、私たちにとっては当たり前のことを、炎天下、酷暑の中でバングラデシュの未来を描いて具現化してきたそのものを目の当たりにして、我が国に、国力と人道性、そしてODA支援の必要性、その不可欠性を肌で感じ取ってまいりました。
民間セクターの開発にバングラデシュ経済特区と国名をそのまま冠するということは、国家の命運を託した事業であったと言っても過言ではないと思います。第一号をつくり上げて更に発展していく中で、今後、経済特区、EZを更に増加していくということが現地では期待をされていると思いました。規制緩和や税制上の優遇などを活用して、世界と引けを取らない特区内にて経済活動が進展されるとも予想ができます。
日本とバングラデシュの経済区庁との関係や……

委員長(藤川政人君)

質問をおまとめください。

三浦 信祐

はい。
プロジェクトについて、今後の展望について伺いたいと思いますが、外務副大臣、お願いしたいと思います。

副大臣(辻清人君)

ありがとうございます。
委員おっしゃるように、バングラデシュと日本ですね、特に経済成長の原動力として今後FDIを呼び込むための投資環境整備も、円借款や海外投融資や技術協力、まあ官民のパートナーシップですね、そういった商社の皆さんもそうですが、そういった方々を通じて高水準のサービスを提供する経済特区の開発を支援していますが、このほか、農業や情報通信技術、ICT等の成長ポテンシャルの高い分野で、資金アクセスの改善や労働生産性の向上に資する産業人材育成や貿易円滑化のための税管理能力のキャパシティービルディング、そういった日本が得意とする技術協力も実施していますし、今後もそれを強化する予定でございます。

三浦 信祐

終わります。ありがとうございました。