給付型奨学金を支給 高卒認定者や既卒者にも

参院本会議での質疑がカナロコ(2017年3月30日付)に掲載されました。

カナロコより引用 —

給付型奨学金を支給 高卒認定者や既卒者にも

文部科学省は、低所得世帯の大学生らを対象に支給する返済不要の「給付型奨学金」について、2017年度から高卒認定試験合格者や既卒者にも支給することを決めた。29日の参院本会議で、松野博一文科相が公明党の三浦信祐氏(参院神奈川選挙区)の質問に答弁した。

三浦氏は「給付型奨学金は高校などの学校推薦で選ばれた方(新卒者)が対象だが、高卒認定試験合格者と既卒者も対象とするべきだ」とただした。これに対し、松野文科相は「高卒認定試験合格者や既卒者も、経済的な理由で大学などへの進学を断念することがないよう給付型奨学金の選考対象とする予定。既卒者は高卒後2年以内であれば高校に申し込みができることとする」と答えた。

同省によると、支給対象の選定は、高卒認定者は認定試験の結果で、既卒者は高校時代の成績などに基づいて行う。

給付型奨学金は、住民税非課税世帯の進学者が対象で、成績や課外活動などから高校が推薦する。毎月の給付額は、国公立に通う自宅生は2万円、国公立の下宿生と私立の自宅生は3万円、私立の下宿生は4万円。17年度から私立の下宿生ら約2800人を対象に先行実施し、18年度から1学年当たり約2万人を対象に本格実施する。高卒認定者と既卒者に対する支給はこの枠内で行う。

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