日本が誇る“職人の世界”継承へ全力!

今月14日および16日未明に発生した「熊本地震」でお亡くなりになられた方々に深く哀悼の意を表しますとともに、被災された皆様のご無事と一日も早い被災地の復興を心からお祈り申し上げます。

神奈川県内においても、防災体制にぬかりはないか、災害発生時に準備不足はないか、公明党議員のネットワークを生かして、確認、対応を進めてまいります。

さて、皆様は「歩切り(ぶぎり)」という言葉をご存知でしょうか。私自身、政治を志してから、よく聞くようになった言葉です。公共事業の工事費の見積額に対して、発注した自治体が正当な理由なく値下げすることをいいます。

わが国では、長らく慣例になってきたそうですが、結果として、受注業者の工事の質や安全を損ない、現場の職人さんにしわ寄せを招くとして、太田前国土交通大臣、石井現大臣のリーダーシップのもと、歩切りをなくす努力が続けられてきました。

そして、国土交通省は先日、全国の地方自治体において、すべての歩切りが廃止されることになったと発表しました。業界紙でも、「わずか1年余りで、古くから慣習として根付いてきた歩切りの根絶を達成した」(4月1日付、建設通信新聞)と高く評価されていますが、とても意義ある前進だと思います。

というのも、私自身、建設関係の現場で、直接、職人の方々から話を伺う中で、その労働条件をさらに改善し、若い人材を育む環境を整える必要性があると強く感じているからです。

今、建設現場を支える職人さんは、50代、60代が主力だと伺っています。建設に限らず、日本の「ものづくり」を支えてきた技術は、現場仕事を通じて人から人へと伝えられ、その継承を守るためには、給与や労働時間など、誰もが胸を張れる環境を実現することが不可欠です。

日本の伝統として受け継がれてきた“職人の世界”を、危険で稼げないものから、誇りをもって稼げるものに一段と変えていくため、三浦のぶひろは、現場の声に徹して耳を傾けてまいります。