港湾物流効率化とオンシャーシデポの効果検証
公明党の三浦信祐です。
今日は、我が国の経済を担う港湾物流、海上コンテナ輸送について質問したいと思います。
まず、国際貿易の九割が海運を利用し、その多くが海上コンテナを活用しております。海上コンテナは、国境を越えた物流の基幹を担う重要な役割を果たし、グローバル経済を支えております。規格標準化された寸法によって船舶、鉄道、トラックでの積替えが容易であり、物流の効率化、正確性の向上等の効果をもたらしております。
私の地元横浜港は、世界銀行とIHSマークイットによるランキングで、二〇二〇年コンテナ港湾効率性指数、CPPI、これで世界一位となりました。コンテナ一個の荷役に掛かる時間が平均一・一分と、世界の三分の一程度で取り扱う世界最高水準の生産性を実現をしております。最近では、このCPPI、二〇二四年版では十六位と若干下がってはおりますけれども、G7の中では一位であります。多くの関係者の皆さんによっての御努力であることは言うまでもありません。
しかし、忘れていけないことがあります。それは、海上コンテナ輸送を行うトラックドライバーさんの長時間待機解消、この問題であります。今後、船が大型化します。横浜港も喫水を大分下げて、かなりの大きな船が入れるようにしてきている。だからこそ、積載する物の量も多くなるので、トラックの輸送力がこれは律速をするといっても過言ではありません。
お手元に資料を配らせていただいております。
コンテナを積載した状態で一時仮置きができる施設、オンシャーシデポについて、横浜港にて実証実験を行ったと承知をしております。普通、荷物は、荷主、倉庫の方からコンテナ輸送によって直接コンテナターミナルに持ってこられる。それも、逆のパターンでもあります。しかし、このオンシャーシデポ、貨物を搭載したままでシャーシだけを置くという中継地点を使えば、よりドライバーさんの待機時間が減るであろうと、こういう取組だと承知しております。
そこで、本施策の重要性、得られた効果、知見について佐々木副大臣に伺います。
関東地方整備局では、コンテナターミナルの近傍にオンシャーシデポを設け、シャーシを一時仮置きした上で、国土交通省開発の予約システム、CONPASを用いることで、コンテナターミナルの閑散時間帯にコンテナの搬出入を行う現地実証を行っております。
横浜港において、令和七年十一月下旬から十二月上旬にかけて実施した現地実証では、コンテナターミナル近傍での滞在時間を約五十分削減できた事例があったと承知しております。
本取組は、社会的な問題となっているコンテナターミナルのゲート前における長時間待機の改善に資するものであり、トラックドライバーの労働環境の改善につながる重要な取組であると認識しております。
認識をしていただいたということでありますから、これは事業者の皆さんが携わっていただいた実証実験だと思います。
このオンシャーシデポの現地実証を行った結果、事業者の皆さんから国交省の皆さんはヒアリングをしていただいていると思います。そこで得られた声、明確となった課題はどのようなことで、どう整理されているのか、港湾局に伺います。
お答え申し上げます。
現地実証を行った結果、関係者から課題として、オンシャーシデポの設置に必要な用地の確保、異なる事業者間でのシャーシの不具合などに関する情報の連絡体制の構築、輸送状況やオンシャーシデポの予約状況に関してリアルタイムで把握、共有できるシステムの構築などが挙げられております。
今の具体的な問題を解消するということが、先ほど来副大臣が御答弁いただいたことに、実証につながると思います。是非、これを解消していくという取組をしていかなければいけないと思います。
加えて、横浜市が相当協力をしていただいたので土地を確保できました。これ、ほかに展開するときには基礎自治体との連携が極めて重要だということも証左していると思います。
その上で、コンテナ物流の効率化、生産性向上に向けてのコンテナターミナルのゲート前混雑の解消、そしてコンテナトレーラーのターミナル滞在時間の短縮を図るために横浜港で導入をされている、先ほどありましたCONPAS、これ何の略かというと、コンテナ・ファスト・パスの略称だと理解をしておりますけれども、この搬出入予約等による効率化が進んでいるということで、現場でもこれ非常にいいなということがあって、より進化してもらいたいという声もあります。
この活用に当たっては、港湾におけるセキュリティー管理、港湾エリアの入退出に、地方整備局が発行しているPSカード、これポートセキュリティーカードがあります。
これ、原則企業が管理をしているものの、ドライバーさんが離職をしてカードを返還されていないケースがあるとも伺っております。セキュリティーのためなのに、これが管理ちゃんとされないといけないという問題意識があります。そういう面では、保安上の問題、ここに私は注目せざるを得ません。企業における点検、管理の徹底を指導すべきであります。ましてや、CONPASのフローの中でこれが存在していますから、きちっと管理をするということが重要です。
今後、このPSカードとCONPASが、オンシャーシデポ等での活用も考慮に入れてマッチングを図って、効率的なコンテナ輸送につなげるべきことも考えていただきたいというふうに思います。システムの構築を見越して対処すべきと考えます。是非これはしっかりと取り組んでいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
お答え申し上げます。
PSカードは、ターミナル内の人の出入りを確実かつ円滑に管理するために国が設置、管理する出入り管理情報システムの一環として、国が適切と認める者に対して発行しております。
カードの使用許可申請、使用、管理に関しては国が使用規約を定めており、カードを使用する者や所属する事業者はこの規約を遵守しなければならないとしております。この規約において、ドライバーの離職等による不要となったカードについてはカードを使用する者が所属する事業所が地方整備局等に返納することとなっておりますが、委員御指摘のことを踏まえまして、更に徹底されるよう事業者等を働きかけていきたいと思っております。
オンシャーシデポ推進に向けた連結規制緩和
是非そのとおりにしていただきたいと思います。
私も、学生時代、空港で飛行機の中の掃除をする仕事をさせていただいたことがあります。そのときに、制限区域内に入るときにそのカードがなければ入れないという厳格性があります。なぜそうしているかといえば、当然テロリスクとかそういうことを管理をきちっとしていて、その企業もその厳格性というものを担保しているということを私は学ばせていただきました。
港湾でも、ちゃんと仕事をしている事業者の皆さんであれば、その信頼性が担保されていることでカードの意味があります。なので、企業の皆さんにも協力を仰ぎながら、しっかり、それを企業だけに任せるんじゃなくて、もっとちゃんと丁寧に対応していただけること、重ねてお願いしたいというふうに思います。
さて、オンシャーシデポ、今港湾局長にお伺いしましたけれども、縦割りの問題を解消していかなければなりません。大臣、最後にお聞きしますから、よくここから聞いておいていただきたいと思います。
このオンシャーシデポを実行するに当たっては、自動車局所管の課題解消も必須であることが陸運事業者の皆さんの現場からの声として上がっております。現状、道路運送車両法及び道路交通法により、連結に関する規制があります。トラクターヘッドとシャーシの連結について、物理的連結が可能であるものの、自動車検査証記録事項に連結可能な車両が記載されている特定車種のみしか牽引ができないと。ある意味、安全性の観点から当然のことだと思います。しかし、牽引できる、できないシャーシがオンシャーシデポに混在している状況では機動性が確保できないとした課題が明らかになりました。これを解消する必要があると思います。
もちろん、安全基準の適合確認、そして運行管理体制、すなわち、本当にきちっと的確に仕事をしている事業者の方を大前提とした上で、トラクターとシャーシの車検証上でのミスマッチ、運用レベルで解消する規制緩和、これができればより効率的な、実効性が担保できるようなオンシャーシデポができ上がるというふうに思います。
是非対応していただきたいというふうに思いますし、こういう問題が生じているのは、将来的にはこのトラクターヘッドとシャーシの連結部に関する共通性を確保するような規格を統一すれば問題が解消することの可能性も十分はらんでいます。是非メーカーさんを含めて検討していただきたいと思いますけれども、自動車局長、いかがでしょうか。
お答えいたします。
トラクターヘッドとシャーシにつきましては、連結した場合の安全性を審査した上で、今、運転者が安全に運行できる組合せを特定できるよう、自動車検査証、いわゆる車検証に連結可能な車両の型式を記録することとし、組合せに追加があった場合には当該車検証の記録の変更手続を現在必要としているところでございます。
ただ一方、委員御指摘の車検証の運用に関する規制緩和でございますが、こちらにつきましては本年二月に業界団体からも御要望を頂戴しているところでございまして、物流を効率化する上でも重要な課題であると当局でも認識しております。現在、その方策の検討を前向きに進めているところでございます。
引き続き、安全の確保を大前提としつつ、業界の皆様の御意見を踏まえながら速やかに具体化をしてまいりたいと、このように考えております。
それからまた、最後に御指摘ありました将来的な規格の統一でございますけれども、こちらはメーカーによる設計変更もこれを要するということで、これもメーカーを含めた関係者の御意見丁寧にお伺いして、この車検証の運用に関する規制緩和のこの効果も踏まえながら勉強してまいりたいと、このように考えております。
速やかにやっていただけるということ、先ほど大臣も冒頭の発言の中で物流の生産性の向上を促進しますと断言をしていただいたので、それが一つの解であるということで取り組んでいただきたいと思います。
その上で、特殊車両、いわゆる特車の通行許可の申請をもっと短時間で入力申請できるように、私自身も二〇一八年から本委員会にて特車申請の日数の短縮について議論を重ねて、例えば道路情報電子データ化、また首都高速の通行可能なルートの見える化の電子化などを、取組を共に進めさせていただいて、実現をしております。
これまでも一貫として進めさせていただきましたけれども、オンシャーシデポの実証実験でも声が上がっていると伺っておりますけれども、更なる特車申請作業の短時間化、また円滑化、これを取り組んでいただきたいと思いますけど、いかがでしょうか。
お答え申し上げます。
道路の設計は一定の規格の車両の寸法や重量などを想定して設計されており、道路の構造を保全し又は交通の危険を防止するため、その規格を超える車両、私どもこれを特殊車両と呼んでおりますが、特殊車両が道路を通行する場合には車両や経路ごとに通行許可などが必要となっております。
これまで、特殊車両通行申請の効率化に向けては、特車のオンライン申請システムと車検証データベース等を連携させることにより、オンライン申請時の車検証添付の省略化、あるいは一度に多くの車両を申請可能な包括申請の導入などに取り組んできたところです。
また、審査日数の短縮に向けては、審査に必要となる道路幅や橋梁の重量制限値等のデータベース化による自動審査化の拡大、あるいは即日で通行可能経路が確認できる特殊車両通行確認制度の利用促進などに取り組んできたところでございます。
国土交通省としては、更なる申請の効率化や申請の日数の短縮に向けて、申請実績のある経路のデータベース化推進による確認制度の利用可能経路拡大など、申請される方々の利便性向上が一層図られるよう、更なる改善に取り組んでまいります。
これとても重要なことです。私、初めて質問させていただいたとき、申請に四十六日たしか掛かったと思います。それを努力していただいて十日に減って、あともう一歩、まだ十日と思う方もいますし、ここまで来たという思いもあります。ですが、十日も待たないと物が運べないという時代はこのDXの時代にちょっと耐えられない議論だと思いますので、努力をしていただいていることはしっかりと理解をしていますが、事業者の皆さんは目の前にある物が運べないということを解消することが生産性向上を直結するものだと思います。是非、これはもう全力で応援しますから、頑張っていただきたいというふうに思います。
大臣、出番でございます。
実は今、局長三名質問させていただきました。これが横串が刺されないと、オンシャーシデポも生産性向上もできないことであります。比較的前向きな答弁をしていただきました。
その上で、海上コンテナの輸送の効率化に向けては、各局にまたがる案件を解消するために横断的に取り組まなければいけないと、これが俗に言う縦割り、これを横串を刺していくということが重要であります。大臣の指示がないとなかなかクリアできないものだというふうに思います。ですので、大臣が陣頭指揮を執っていただいて、これを是非実現していただきたいと思います。
加えて、横浜での知見を活用して、横浜モデルとしてこのオンシャーシデポの全国展開、是非取り組んでいただきたいと思いますが、大臣、お願いできませんでしょうか。
三浦委員から様々な、オンシャーシデポについては非常に効率化、生産性向上に資するものであるし、政府の中でも港湾ロジスティクスということで成長戦略に位置付けられております。委員御指摘のオンシャーシデポにつきましては、トラックドライバーの労働環境の改善につながる重要な取組であり、現地実証で明らかになった課題を踏まえ、関係事業者や港湾管理者とも連携して取組を前に進めてまいります。
海上コンテナ輸送は我が国の産業や国民生活に欠かせない物資の輸送を支えており、この効率化は我が国の物流の機能維持や産業の国際競争力強化の観点から極めて重要であると考えております。このため、本年三月三十一日に閣議決定をされました総合物流施策大綱に、複数事業者間でのコンテナ、トレーラー等のシェアリングを通じた輸送効率の向上などの取組を盛り込んだところであり、関係府省庁や省内各局と緊密に連携をして、海上コンテナ輸送の効率化を強力に推進してまいります。
実は、近いうちに横浜港を視察する予定にしております。という意味では、今日三浦委員から御指摘されたことも踏まえて、ある程度問題意識を持ちながら、更に詳しく見た上で、横串を刺せるようにしっかり努力をしていきたいと思います。
神奈川県内の渋滞解消と道路整備の進捗
是非見に行っていただきたいと言おうと思ったんですが、見に行っていただける準備が整っているということを確認をさせていただいたと同時に、その是非横串を刺していただきたいというふうに思います。
その上で、私自身ライフワークにしていることは、渋滞の解消、そして待機時間の解消を図るということであります。そういう視点においては、実はトラックが運んでいくのは結構内陸地が多いです。埼玉もそうですし、群馬もそうですし、かなり多くのドライバーさんが長距離を運んでいただいているということもあります。そして、西に向かうルートも、横浜から見れば静岡の方、その先にいかにスムーズに行けるかということが極めて重要であります。
そういう視点から見たときに、神奈川県内の渋滞について質問させていただきたいと思います。
神奈川県内は、東名高速道路の厚木ジャンクションを中心に、海老名インター周辺道路への影響、交通集中に伴い渋滞が重なっており、経済損失が大きいというのが課題となっております。現状、新東名高速道路が海老名から秦野まで開通をしております。これに加えて、首都圏中央連絡道路のうち、高速横浜環状南線、横浜湘南道路が開通することで、東京を始め、横浜港からのアクセスが格段に良くなるとともに、渋滞解消が期待できます。
難工事の場所、慎重さが求められる工程もあると承知しておりますけれども、現地のみならず多くの運送事業者の皆さんが一日も早く開通を望んでおられることだというふうに思います。進捗、そして見通しについて伺いたいと思います。
お答え申し上げます。
委員御指摘のとおり、神奈川県西部から西の方に向けて、ネットワーク、今様々な事業を行ったり、また計画作りを行っているところでございます。一つ、神奈川県西部から静岡県東部を結ぶ高規格道路で今議論をしているところ、計画中の路線が、伊豆湘南道路というものがございます。これは、委員も今御指摘されたように、人流、物流の円滑化であったり、さらには観光交流の促進、あるいは大雪、地震時などの災害時の代替性の確保など、様々な効果が期待されているところでございます。
これまで神奈川県及び静岡県におきまして、この道路につきましては、令和三年度より学識経験者から成る委員会を設置して、概略ルートや構造などについて検討を進めてきたところでございます。本年三月に第六回の委員会が開催されまして、住民への意見聴取の結果を踏まえた広域的な道路の役割等について議論が行われていると聞いております。
また、当該地域、地形や地質が複雑で、火山帯や断層帯、断層などのリスクがございますので、それらの課題についても専門的な知見を踏まえ検討していくため本年一月に学識経験者を含む技術検討専門部会を設置しまして、地域の地形、地質の状況などについても議論を進めているところでございます。
国土交通省としましては、神奈川県及び静岡県と連携しつつ、両県が行う検討に対して引き続き必要な支援を行ってまいりたいと思っております。
また、先生から御質問のありました圏央道の関係でございますが、こちらにつきましては、横浜環状南線、それから横浜湘南道路につきまして、圏央道の一部を構成して神奈川県内の東西軸方向の交通を担う東名高速道路あるいは保土ケ谷バイパスの慢性的な渋滞、これに関しての緩和に向けての効果が期待されているところでございます。
現在、横浜環状南線につきましては、令和七年十月までにシールドトンネルである公田笠間トンネルあるいは桂台トンネルの掘進が完了し、現在、栄地区の橋梁工事あるいは庄戸地区のトンネル工事などを実施しております。
また、横浜湘南道路につきましては、現在、トンネル工事、改良工事などを実施しておりまして、このうちトンネル工事については、上り線の掘進が完了し、令和七年十月に下り線の掘進に着手して、慎重な掘進を実施しているところでございます。
国土交通省としましては、この事業中の区間につきましては、早期完成に向けて安全に配慮しながら事業を推進してまいりたいと思います。
長い答弁になりまして、恐縮でございます。
今、局長、私はもう一つ、伊豆湘南道路についてということについて尋ねることを先にお答えをいただいて、全般にお答えをいただきましたけれども、いずれにせよ、渋滞解消と、そして多くの皆さんが本当に効率性が上がって稼ぎが上がる、待機時間の解消、国交省を挙げて取り組んでいただきたいと思いますし、この予算がそうなっていることを信じて、質問を終わります。